2012年6月28日木曜日

ルビーレーザーとYAG(ヤグ)レーザーの違いについて

 私はそうなのですが、今どき人が何かをしようとする時、まずそのしたいことを検索してから事を起こす、という方は随分増えたのではないでしょうか。

 
 検索をするのが検索サイトで、代表的なものにはgoogleがあります。
これはネットをしていない方でも、よくテレビで事件等の報道時にgoogleマップが使われていることも多いので、地図の下のすみに『google』などと入っているので気づいている方もいると思います。
このページを見られている方であれば、間違いなく何らかの検索サイトを使ってこられていると思います。
 
最近の検索サイトは非常に優秀なようで、文字を入れ始めると、一定の組み合わせなども表示されるので便利ですが、所詮は機械がやっていること、と機械の不備をついて、とにかく検索サイトで上位に表示されるようにするSEOやSEM(だっけかな?(^_^;))まぁ色々な手法があるようです。
 
私の専門はもちろん医療ですので、正直これらの分野のことを知りたくもないといえば、知りたくもないのですが、先立つものが無い以上、自分で調べてやっていくしかありません。
ちなみに、当院のページは何度か書いていますが、私がちまちまと自作しています。
CSS(スタイルシート)なども正書も買わず、ただ、ネットに細かく書いて頂いている有志(私には雄姿にも見えますが。)方々のページをつまみ食いしながら作っている拙いものではあります。
それでも26ページくらいあるのですが、先日電話があった業者さんは9ページだったか10ページだったかで10万だったかな?1ページ1万くらいです。
それでメンテナンスも月いくら、ページが増えれば、1ページいくらです。
 
私の場合、ウィルの時のパートナーがそのあたりに長けた人間で、いつも彼のlecture(というなのオタク談義。笑)を受けていたので、キーワードをいくつか覚えていて、それを元に、細々とやっている、ということです。
HPの難しいところは人間に見栄えが悪くても、機械には良かったり、その逆もあったり。なので、私としては、こうしたブログも通じ、私の人となりをある程度想定してもらって、その上で治療まで検討してもらう、というのが良いな、と思い、時々書いているような政治関連などのコメントも書いています。
政治談議なんて書くと必ず受益者と負担者がいますから、どちらかの意見に偏ってしまいますので、出来るだけ中立で客観的な表現になるようには心がけているつもりですが、なかなか難しいです。
とはいえ、2000年頃でしょうか。とある掲示板によく出入りしていた時に、そこで非常に密なやり取りを参加者の方々を通して行い、その後のオフ会であったときに、みなさん異口同音に『○×(私のハンドルネーム)さん、想像してたとおり!!』と仰って頂いたことがあることから、出来ればそれくらいになれば、と思っているのですが...。
 

    

かなり話がそれました。本題です。
私が検索時にチェックをしているキーワードは、当初は『しみ』、『ルビーレーザー』、『大阪』などでした。
途中から、『しみ』、『治療』、『大阪』に変更したりしているのですが、『ルビーレーザー』で検索しても、よく出てくるのが、『YAGレーザー』です。
 
このよく出てくる、『ルビーレーザー』 と 『YAGレーザー』 の違いはなんでしょうか。
私はレーザー自体の専門家ではないし、学会に入ってまで極めよう、という崇高な思いも無いので、私が業者に見聞きしたり、他の資料を読んだりして理解している、ざっくりとした解釈で説明をしたいと思います。
これで、興味を持たれ、色々な疑問が生じた場合は、私にはお答えできるほどの専門知識はないと思いますので、いいきっかけだった、と思って、他でご検索、お問い合わせください。<(_ _)>
 
さて、違いは、というと
★ 波長が違います。
美容で使われるYAGレーザーの多くは、2つの波長を持っています。
一つは1064nm、もう一つは532nm。
 
では、ルビーは?というとこちらは 694nmです。
 
ちなみに、ある先生のページに他のレーザーの波長の記載もあるので、私の後学のためにも列挙しておきます。






















YAGレーザー 532nm
ダイ(色素)レーザー 585~595nm
ルビーレーザー 694nm
アレキサンドライトレーザー755nm
ダイオード(半導体)レーザー800nm
YAGレーザー1064nm
CO2(炭酸ガス)レーザー 10600nm
 
 
 ジェイメック社のページに記載がありますが、
 

焼けやすい ← ← ← ← ← ← メラニン色素が → → → → → → 焼けにくい
血管が 焼けやすい ~ ~ 焼けにくい 焼けにくい ~ ~ ~ ~ 焼けやすい
皮膚の 表面まで ← ← ← ← ← ← → → → → → → 深くまで届きやすい
という感じでしょうか。
 
この図の大きく上下している赤線が「酸化ヘモグロビン」 、 なだらかに右下下がりになっている茶色の線が 「メラニン色素」の吸光度。
ヘモグロビンは貧血の検査などでも調べられますが、血管内に存在しています。
 
例えば顔にはシミの元であるメラニン色素が存在すると共に、血管が存在しています。
メラニン色素はシミの原因ですが、血管はシミとは関係ありません。(赤ら顔とは関係がありますが。)
なので、治療では、血管は焼けず、メラニンだけ焼けるのが理想です。
YAGの場合、酸化ヘモグロビンにもメラニン以上に吸収することになっていますので、メラニンが焼けたときに同時に近くに血管があれば、血管も焼いてしまいます。
 
なので、ルビーの方が血管は無反応、メラニンに反応して焼けるので、切れが良い、ということです。
実際YAGでも普通にIWP(Immident Whittening Phenomenon)は見られますので、いわゆる老人性色素斑(表皮の基底層へのメラニンの沈着)なら、どちらでも多少合併症は多くても取れるといえば取れますが、メラニン色素が、表皮よりさらに深い真皮層にある場合には、YAGの効果は一気に落ちてしまいます。
 
そんなわけで、ADM(真皮性メラノサイトーシス)で悩まれている方をYAGの1064で治療しても、なかなか、というか目に見えては薄くなった!という感じがないことが、私の『ルビーレーザーを使ってみたい!』という気持ちの原動力になりました。
 
最後にQスイッチについてですが、僕はこれを『宇宙戦艦ヤマトの波動砲』と説明しています。
 
だらだらと強めの光(レーザー)を当て続けるのではなく、ごくごく短時間に、もっと強いパワーを思いっきり一瞬だけ、ピシっ!と当てることでより奥まで光を届かせ、メラニン色素を焼いてしまう。
と言っています。
 
要するに、一般の人が見てもシミの境界がはっきり見えるものが、老人性色素斑など表皮性のシミ。
すりガラスを通したような、しみの境界が今一つはっきりしないようなシミが頬部にぼつぼつぼつっという感じであるのが、ADM とざっくり言っています。
 
なので、自分は表皮性ではないのでは?という場合は、近接で写真を撮っていただき、問い合わせフォームから送る時にメールに添付でもしてもらえば、少なくとも、YAGでもいけそうか、ルビーの方がbetterかはある程度は予測が可能かと思います。
 
 
そういう視点で、検索結果を追ってみると如何でしょうか。

2012年6月27日水曜日

地域医療連携について

 大阪市内には大きな病院が複数あります 。

 

最近は大体の病院がHPを持っていますが、その中に、『医療関係者の方へ』といった類のページがあることにお気づきの方もいるかと思います。

 
これは、病診連携というやつで、なんでもかんでも初診で大病院に行くのではなく、まずは一般的な診療所やクリニックに受診し、より高度な診療が必要な場合にのみ病院に受診、加療を受けることで、勤務医の先生の負担も軽減できます。

開業医の立場でも、高価な機器を購入したり、そのために広い診療所を借りることで毎月の家賃負担などが莫大になる、ということも防げ、身軽に開業することが出来ます。
実際、整形外科で勤務医をしていても、もっぱら行う検査といえば、殆どがMRIと骨密度であり、阪大系の場合、腫瘍であれば大学か成人病センターに紹介しますので、外病院ではRIなどは殆ど検査を出した覚えがありません。
あとは、アキレス腱断裂でエコーしてみたりしますが、これは極論視診でも分かりますし、Thompson squeeze test すればわかるのですが、若い頃にやっている病院にも在籍したことがあります。
 
というわけで、当院は保険診療は在宅医療をメインにしていることもありますが、レントゲンの設備はありませんが、これら連携医療機関にお願いすることで、患者さんには多少不便をおかけしますが、ほぼ必要な検査は行うことが出来ます。
 
メリットとしては、事前に予約が出来るので、検査自体は殆ど待つことは無いですし、結果説明は当院で行いますが、こちらも予約制ですので、基本的には待ち時間は殆どありません。
 
とういわけで、当院では現在、
愛染橋病院、大阪厚生年金病院、大阪赤十字病院、北野病院、国立病院貴構大阪医療センターの5院の連携医療機関になっていますので、上記の病院での検査や紹介などは可能です。
 
ちなみに、愛染橋病院ではレントゲンも可能です。
 
表にまとめてみました。 名前を押すと、HPがある場合はリンクが張ってあるものもあります。
  

 
登録医
制度
開放型病床
 
 
 
 
メールアドレス
 
 
 
FAX送信先
6634-8902
6441-0512
6774-5126
6312-8620
6946-3517
地域医療
サービスセンター
6634-8901
6441-5451(2158)
 
6131-2955
6946-3516
予約センター
 
6459-4599
 
 
 
時間外受付
 
 
 
6312-1221
 
MRI
 
CT
 
骨密度
 
内視鏡(上部)
○ 経鼻も可
 
 
 
内視鏡(大腸)
 
 
 
入院
 
 
 
 
救急
 
 
 
 
胃透視
 
 
注腸透視
 
 
RI
 
 
超音波内視鏡
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
来院時持参物
 
 
紹介状
(診療・検査
申込依頼書)